円錐切除術の記録〜第一の検査結果〜
さて、前回の内容ではかかりつけ医での検査についてお話ししました。
細胞をちょいと取り、検査に出して2週間。
忘れもしない、3月22日。
私はものすごーく気楽に病院に検査結果を聞きに行きました。
この時点で、私は全く心配していなかったのです。
何しろ30年以上ずっと健康体で来た人間なので。
要精密検査、なんて良くあることでしょうと。
※実際ここまではよくあることのようです
この日はコロナの影響が更に強まっていたので、病院はガラガラでした。
そして呼ばれて診察室に行くと、待っていたのは前回と違う、いかにも経験豊富そうなおじ様先生(院長でした)。
ここで私の野生の勘はすぐに反応しました。
これは…まずい結果のやつだ…!
先生はとても穏やかに優しく、私を動揺させないように丁寧に説明してくださいました。
細胞の状態は高度異形成というステージで、ガンではないが放っておくとガンに進む可能性が高いこと。
円錐切除術という手術を早めに行った方が良いこと。
治療と検査を兼ねた手術であること。
手術自体は短時間で終わり、入院も短期間で済むこと。
ここでは手術ができないのですぐに紹介状を書いてくださること。
なにより今見つけられてラッキーだったということ。
などなど。
私は初めての手術ということで恐怖心は確かにあったような気がしますが、それよりも沢山の新しい体験を自力でクリアしなくてはならない、という覚悟と不安のミックスされた感情が強かったように思います。
ただ、手術について迷ったりは全くありませんでした。
とにかくスピード勝負で最善策を取るのだ、出来ることを出来るだけ素早く確実に遂行するのだ!
幸いそんな風に私の思考は既にセットされていたので、悩んだり迷ったりの余地は無く。
方向が決まったらまっしぐらに勝負をかける、これまでも様々な場面で自分を助けてくれた、私の長所かなと思っています。
この日は早速紹介状も書いていただきました。
とは言っても、入院なんて初めてだしどう選べば良いのか分からん。
ちゃんと手術してもらえれさえすれば、どこでも拘りは無いし…
ということで、先生にアドバイスをいただきながら決めることに。
まずは術後も継続して通うので通いやすい(近い)エリアでいくつか候補を挙げてもらいます。
その中では一番近いところは某大学病院だったのですが、先生何やらちょっと渋っている。
大学病院よりはこちらの某総合病院の方が規模が小さいのである意味小回りがきくというか…ここの部長(だったかな?)は僕も知ってるし。
とのこと。
なるほどなるほど、どうやら先生のいちおしは某総合病院だったらしい。
まあそちらは職場への通勤途中にあたるし、家からも近いし、考えてみれば長く通うには一番良いかも。
そんなわけで、そこにお願いします!であっという間に決まりまして。
この判断は結果大正解でした。
勧めてくれた先生ありがとうございます。
勿論、この場合選択肢に挙がるのは都心の大きな病院ですから、どこも最高の先生方やスタッフの皆さんがいて、最高の設備があって、最高の医療が受けられるのは日本なら当然ですよね。
どの病院や先生が良い悪いではなくて、それぞれ特徴があるので患者の性格に合う合わない一長一短があるわけです。
それが今回私には大当たり、ということですね。
やっぱり自分は運が良い人間だなーとつくづく思う。
次回はこの日以降の自分の気持ち面の動きについて、書きますね。