円錐切除術の記録〜手術当日②〜
さて、前回は点滴も無事クリアして準備万端!というところまででした。
いよいよ手術室に向かいます!
担当の看護師さんが迎えに来てくれて、点滴をガラガラ引っ張って歩いて向かいました。
手術室エリアの銀色のドアにどーんと迎えられた頃には、私は緊張と初体験のドキドキでテンションがおかしくなっていました。
笑えてきちゃって。
看護師さんに、
いや〜あはは緊張しちゃって、あはは、笑えてきましたあはははあはははは。
みたいな。
既に何かキメてるんじゃないかぐらいの様子の私。
看護師さんが気さくで面白い感じの方で助かりました。
緊張しますよねーって一緒に笑ってくれましたよ。
イメージは頼れる部活の先輩、みたいな方で。
お陰で私もあはあは笑いながらも緊張を解して手術に臨めた気がします。
ありがとうございました。
で、この手術室エリアってすごいのね。
私初めて入ったのですけど、何枚もドアを通って、とにかく広くて、私にとってはテレビの中でしか見たことない世界だけどそのままなんだ!とその異空間に興奮しました。
ようやくたどり着いた私の手術室。
俎板、違う、手術台が見えます。
おおお…ここでいよいよ捌かれるのか…
ここまで送ってきてくれた看護師さんとは一旦お別れ。
既にきりっと緊張感のある手術担当の看護師さんにバトンタッチです。
あれよあれよと点滴を付け替え、俎板に乗せられ、器用に手術着を剥かれます。
すごいなー巧みだなーとその手際の良さに感動していると、いよいよ麻酔が始まります。
今回、私は元々全身麻酔の予定でした。
が、少し前に下半身のみの麻酔に変更になったんですよね。
この理由が面白くて、要はコロナに感染しているとまずいことがある、からなのです。
麻酔科の先生の話によると、
無症状でも感染していた場合、全身麻酔で人工呼吸になると症状が50%の確率で重篤化し、その死亡率は20%?だかとにかくとても高くなるらしい、母数が少ないから確実とは言えないけど…
とのことでした。
この時期ならではの勉強になりました。
なるほどねー。
なので、どちらも選ばせてもらえたけど、念のため私は下半身+寝てられる麻酔のセットにしてもらいました。
接客業なので感染リスクは高いしね。
話が飛びましたが、いよいよ麻酔です。
まずは点滴から痛み止めが入り、少し体がふわっとする感じに。
そしてベッドの端で海老状に体を思いっきり丸め、麻酔を刺す前の麻酔、をまずします。
これはまあ普通の麻酔のちくり感で、ドキドキ感は最高潮でしたがまあ大丈夫。
看護師さん曰く、一番痛いのは終わりましたよーと。
え?これで一番なの?なんて手術って楽なのかしら!
次が本番の麻酔。
腰椎のあたりにぶすーっと刺して下半身全体の感覚を無くします。
でもこれはもう本当に何も感じなかったな。
すごく緊張したけど。
この間もずっと看護師さんがトントンして落ち着かせてくれて、ありがたやでした。
看護師さん好きになっちゃうの分かるわ。
これで麻酔もクリア!
どんどん初めての経験をものにしております!
楽しいね!
で、あたりまえだけど麻酔ってすぐ効くのね。
すぐに脚がもやもやしてきて、感覚あるけど動かない…みたいになり。
冷たい何かを当てて、これ冷たいですかー?ってやって効き具合を見ていきます。
この時左右で全然効き方が違って若干心配になりました。
まあ結局どちらも動かないし感覚も無くなりましたが。
麻酔が効いたことを確認したら、あとは寝るための麻酔が点滴から入ります。
これね…よく気に入っちゃう人がいるって言いますでしょ?
ここだけの話、とてもとても分かります。
あのふわーっと眠くなって現世から切り離されるような多幸感。
これは私、またやりたい!!って思っちゃいました。
すみませんね。
良い子の皆さん薬で遊んじゃだめですよ。
そして、ふわふわ幸せなときにようやく執刀医の先生登場。
よろしくお願いします、の挨拶くらいはできました。
これ…眠かったら寝ていいんですよね…
みたいなわけわからんことを口走ったのを最後に、記憶は途切れました。
終わりましたよーと起こされた時には、私は既にお迎えのベッドで運ばれるところでした。
もうね、本当に眠かった!
嫌な感じでは無いけど、とにかく眠い!
途切れ途切れに意識が戻りながら、眠い…とか現世に戻ってきました…とかまたよく分からないことを口走りながら寝てました。
看護師さんが手元にナースコールを置いてくれたのは気づいたけど、病室にいつ戻ったのかも分からずひたすら眠くて寝続けました。
実に快眠。
手術中の記憶は当然全く無いし、時間の感覚も無いし、改めて医療技術って凄いですね。
これで切って縫ってされてるんだもんね。
緊張しつつも色々楽しかったって感想しか無いです。
皆さま本当にありがとうございます。
次回は術後のお話。
退院してから1ヶ月以上経ってるのに、全然話が終わらないね。