円錐切除術の記録〜ちょっと組織を取るよ〜
さて、今回は初めての精密検査について。
子宮頸がん検診の標準的な流れとしては、
1→子宮頸部を擦りとり、その細胞で判定
2→子宮頸部に酢酸を塗り、拡大鏡みたいなのでチェックし、怪しい所を数ミリ切り取って判定
3→子宮頸部を円錐形にがっつり切り取って判定
とこんな感じでがん細胞がいるかどうか調べていきます。
私は前回の内容時点で1が濃い目のグレー判定だったので、2に進むことに。
まずはかかりつけの婦人科専門クリニックに行きました。
あ、あの!子宮頸がん検診で引っ掛かったのですが精密検査していただけますか!
ドキドキしながら電話したら、はいできますよ〜予約いらないですよ〜、で拍子抜け。
まあ、良くあることですもんね。
いつもピルを貰っている病院で信頼しているので、次の休みに即伺いました。
(※ちなみに、私はかれこれ10年ほど低容量ピルを服用しています。
理由は、
子供作る予定が無い、生理をコントロールしたい、生理を軽くしたい、がんのリスクを減らしたい
の4つです。
4つ目のがんリスクについてですが、専門家ではないのでざっくり素人説明しますと、
現代の私たちは出産人数が少なかったり初産年齢が上がったりで、過去の女性たちより生理の回数が多い
そのため、子宮体がんや卵巣がんになりやすくなっているのだが、ピルで排卵をコントロールすることで罹患リスクを大きく下げられる
というような研究結果が出ているそう。
私は出産の予定は今のところ無いので、ずーっと子宮に負担をかけ続けて無駄にリスクを上げるより、ピルでコントロールしたら良い事尽くめじゃない!
というわけでありがたく使用しておりました。
勿論、今後も服用予定でいます。
ただここで注意点ですが、ピルの長期服用は子宮頸がんのリスクは若干上げてしまうのです。
そもそもHPVの感染は防げませんし。
数字で見ても前述のがん予防メリットの方がとても大きいのですが、可能性の低いデメリットの方に今回大当たり!してしまったかなというところ。
やはり、薬で操作するということはメリットデメリット両方必ずありますので、どちらも理解して自分の責任で服用するのが大事。
それなら何か起きても自分で整理して考え、納得して最善策を取れると思います。)
さて、いよいよ検査に。
3月初旬だったかな。
もうコロナ騒ぎがじわじわでていたせいか、病院もいつもより空いていました。
若くて可愛い女性の先生。
婦人科の診察台?はいつまで経っても慣れませんが、女性ならちょっと気楽ですね。
まあ、この先は女性がいいだのなんだの言っていられなくなるのですが…
で、今回は組織を切り取るので、当然めっちゃ痛いんだろうなと覚悟の上で臨みました。
痛すぎて失禁しないように頑張ろうとかそんなことまで考えていたり。馬鹿です。
諸々検査方法の説明を受け、いよいよ内診台に。
器具でぐいっと開かれ、手順は忘れましたが怪しい所を探すための酸を塗ります。
と、これが何だか想定外の痛さ!
ここはノーマークだったよ!
しみますよとか言ってよ!
なんかヒリヒリするっていうか何だこれ痛い!!
必死で冷静を装いながら深呼吸を繰り返す私。
尋常じゃない手汗。
まあ、考えてみれば内臓に酸を塗ったらそりゃ滲みるよね…。
前哨戦でこんなに痛かったら、実際に組織取るときどんだけ痛いんでしょうか。
そして必死に深呼吸しているうちにいよいよ、
ちょっとパチンとしますよ〜ごめんね頑張ってね〜
と看護師さんだか先生だか分からんけど優しい声。
もはや固まり切ってこちらは声も出ない。
何かを引っ張る感じがあり、そしてバチン!
…あれ…?一瞬千切られた気分はしたけど痛みや感覚はあまり…だ、大丈夫かも…?
更にもう一箇所、バチン!
こっちは一瞬じゃなくて(先生しくじった?)ぐいっと感が気持ち悪かったしちょっと痛かったけど、まあここまで来たらもう何でも良い。
早く終わってくれ!!
私、何か怖かったり動揺することがあったりすると、それを表現できずに無になってしまうんですよね。
良いのか悪いのか分かりませんが。
今回も能面ばりの無表情で淡々としているように見えたかもしれない。
でも、緊張しますーとか痛いーとか、言ったほうが自分の気持ちが和らいで楽だったかなと思いました。
うん、次はできたらそうしよう。
※できませんでした
ともあれこの初体験は無事終了。
結果は2週間後。
先生も看護師さんたちも優しくて、病院自体も慣れた所だったので最初のチャレンジには良い環境でした。
ちなみに、この時点では、私の事実婚パートナーと職場の先輩1人と直属の上司には状況を話しています。
仕事は少人数チームで動いているので何かあればチームに影響が大きいし、何より信頼しているから体の事を隠す必要は無いと思ったので。
今回の一連の出来事で、改めて周囲の人々や環境に恵まれていると思いました。
ここは誰も見ていないはずだけど、皆さん本当にありがとうございます。